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Match Preview

  • 4/17 岩手戦
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1発勝負のトーナメントに変更となった今季のルヴァンカップ。一戦必勝の精神で頂点へ向けた戦いが始まる


直近のリーグ戦、川崎フロンターレとの明治安田J1第8節から中3日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は、いわてグルージャ盛岡との2回戦に挑む。舞台は、いわぎんスタジアム。キックオフは18時となる。

ここまでリーグ戦では8試合を終えて5勝3分、前節終了時点で首位に立つなど、クラブ設立30周年のメモリアルイヤーを最高の形でスタートさせた。その源になっているのが、チーム内での高い競争意識だ。「攻守に誰が出ても役割を全うできるように、キャンプから積み上げてきた」と小菊昭雄監督も自信を示すように、タイ、宮崎と続いたキャンプを通じて選手個々が最大限に自身のパフォーマンス向上に努め、それをチームの中で発揮すべく、1日1日のトレーニングに励んできた。そうした積み重ねが現在のリーグ戦での結果に表れている。今回の一戦もその過程にあり、リーグ戦とやるべきことは全く変わらない。リーグ戦に挟まれた過密日程であり、先発の変更は想定されるが、「キャンプからやってきたことを個人がどれだけ発揮できるか。チームとしても、パフォーマンスとして発揮できるか」(小菊監督)楽しみな試合と言える。試合の結果も当然重要だが、リーグ戦に向けた底上げという意味でも、選手それぞれのアピールにも期待したい。


対するいわてグルージャ盛岡は、現在J3で2勝2分5敗、勝点8で18位と下位に位置している。ただし、直近の成績は上向きであり、ルヴァンカップ1回戦ではJ2の栃木SCに勝利している。2019、20シーズンとセレッソでもプレーした都倉賢や、西大伍といったベテランも健在であり、セレッソとしても簡単に勝てる相手ではない。「J1と同じ気持ちで臨むことが大事。そこだけ間違えずに明日もプレーできればと思う」とジョルディ クルークスが意気込みを述べれば、小菊監督も、「まず11人がしっかり自分たちのゲームモデルを全うする。そこが非常に大事になる。入りからゲームプランを全員で遂行する。守備でも正しいポジションを常に取り続けてハードワークする。それは私たちの生命線。一人ひとりが普段通り、しっかりやれるかどうか。そこが大事なポイントになってくる」と引き締める。相手の守備をどうこじ開けるか、ロングボールにもどう対応するか。決して油断することなく、最初のチャンスから仕留める意識で臨みたい。

クラブ設立30周年の今シーズンは、クラブ初のリーグ優勝を最大の目標に戦っているが、もちろんカップ戦も頂点を目指すことに変わりはない。特にルヴァンカップは小菊監督体制になって以降、21年、22年と2年連続で準優勝に終わっているだけに、戴冠への意欲は強い。今大会から大会方式が変わり、最初から1発勝負のトーナメントとなった。負ければ敗退となる「非常に危険な試合」(小菊監督)に対し、チーム一丸、一戦必勝の精神で挑む。

試合前日コメント

小菊昭雄監督



Q:今季のルヴァンカップに対する意気込みについて
「ルヴァンカップは、私個人としてもセレッソとしても、非常に思いが深い大会です。2017シーズン、初タイトルを獲れた大会でもありますし、私個人としては、監督になってから2年連続、決勝で敗れる悔しさを味わった大会です。この大会に懸ける思いは深いですし、今年からレギュレーションが変わって、予選リーグがなくなり1発勝負のトーナメントになりました。非常に危険な試合だと思っています。いい準備をして、全員で相手に向かっていきたいと思っています」

Q:リーグ戦に挟まれた日程ですが、チームとしてどう位置付けて、出る選手にはどのようなパフォーマンスを発揮して欲しいか。
「攻守に誰が出ても役割を全うできるように、キャンプから積み上げてきたつもりです。普段の紅白戦でも、どっちが勝つか分からないぐらい拮抗した試合が続いています。明日は、公式戦で、キャンプからやってきたことを個人がどれだけ発揮できるか。チームとしても、パフォーマンスとして発揮できるか。私も楽しみにしています。ここからケガ人も復帰してきて、シンプルにパフォーマンスで(リーグ戦の)11人の枠、18人の枠を勝ち取れるか。その競争になってきます。まず明日のパフォーマンスで勝ち取れるかどうか、選手個人のパフォーマンスも楽しみにしています」

Q:リーグ戦では素晴らしい結果を残しているが、明日のカップ戦では、そうした彼らの起用を継続するのか、それとも新戦力を起用されるのか。
「まずは、明日、勝てるメンバーで臨みたい、ということが大前提です。その中で、ここまでアウェイ2連戦もありましたし、蓄積疲労が溜まってくる時期でもありますので、コンディション調整が必要な選手、リフレッシュが必要な選手は、こちらで休ませることも考えています。いずれにしても、明日は勝負の試合ですので、勝てるメンバーで盛岡に乗り込みたいと思っています」

Q:ケガから復帰する選手もいそうか。
「そうですね。(香川)真司もキヨ(清武 弘嗣)も(平野 )佑一も、順調に回復していますので、出場時間の制限がある選手はいるのですが、明日の試合で躍動してくれることを期待しています」

Q:相手のいわてグルージャ盛岡について。都倉選手など、セレッソとも馴染みの深い選手が数名います。また、下のカテゴリーのチームと対戦するにあたって、気を付けたいポイントは?
「私自身も盛岡の試合は見ましたし、スタッフも毎試合、夜遅くまでスカウティングしてくれています。その中で最大限の準備ができました。盛岡は経験のある選手がたくさんいて、彼らが引っ張っています。守備ではハードワークしてきますし、攻撃ではボールを握るところと、個の特長を生かしてロングボールを使うところ、多彩な攻撃を仕掛けてくるチームだという印象があります。厳しい試合になると思っていますので、試合の入りからしっかり戦っていきたいです。天皇杯でもそうですし、下のカテゴリーとの試合では、まず11人がしっかり自分たちのゲームモデルを全うする。そこが非常に大事になります。入りからゲームプランを全員で遂行する。守備でも正しいポジションを常に取り続けてハードワークする。それは私たちの生命線になってくるところです。一人ひとりが普段通り、しっかりやれるかどうか。そこが大事なポイントになってくると思います」

ジョルディ クルークス選手



Q:明日のルヴァンカップ、チームとして、個人として、どのようなパフォーマンスを見せたいですか?
「J1と同じようなプレーをしないといけないと思っています。強く前から行くサッカーを続けながらプレーしたいです。相手も強いですし、アウェイということもあり、難しい試合にはなるとは思いますが、前向きな姿勢は崩さずに戦いたいと思います」

Q:カテゴリーが下がる相手との試合で大事なになること、気を付けたいことは?
「もちろん、簡単に勝てる試合はありません。準備を怠らないことはいつも心掛けていますし、J1と同じ気持ちで臨むことが大事です。そこだけ間違えずに明日もプレーできればと思います」


Q:リーグ戦では出場したり、しなかったりと、難しい時期も続いていますが、出た試合では確実に結果につながるプレーを発揮されています。コンディション、モチベーションの両面で、どのように維持することを心掛けていますか?
「僕もベテランと呼ばれる選手になってきたので、このような経験がなかったわけではありません。その中から、何をしなければいけないかは分かっています。いつ出ることになっても、100%以上の力を出すことを心掛けています。監督に求められた時に100%以上の力を出せることがプロとしての在り方です。そこは意識しながらいつも行動しています。それにこのクラブが大好きなので、大好きなクラブのために自分は何ができるのか。自分ができる精一杯の準備と、メンタルのケアを心掛けています。その結果、いつ出ることになっても、自分のパフォーマンスが出せているのではないかと思います」

試合情報

2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦 vs.いわてグルージャ盛岡 18:00キックオフ @いわぎんスタジアム

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