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Match Review

  • 4/13 川崎F戦
  • メディア

レオ セアラの3試合連続ゴールが決勝点に。開幕から8戦負けなしで首位に浮上


試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024041307/


前節・アルビレックス新潟戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、川崎フロンターレとの明治安田J1リーグ第8節に挑んだ。先発は前節から1人変更。北野颯太に代わって柴山昌也が右のインサイドハーフに入り、今季初先発を飾った。ベンチには、ホームでは初のメンバー入りとなるジャスティン ハブナーも名を連ねた。


開始5分、マルシーニョ、エリソンと川崎の強力アタッカー2人に自陣右サイドを突破されたが、抜け出したエリソンのシュートはGKキム ジンヒョンが落ち着いてセーブ。このピンチをしのぐと、ここからはセレッソは押し込む形で試合は進む。ビルドアップの際は、登里享平が中に絞って田中駿汰と並ぶ形でボールを運ぶと、右サイドは毎熊晟矢、柴山、ルーカス フェルナンデスが息の合ったコンビネーションを披露。何度もスペースを攻略した。左サイドではカピシャーバの突破が際立ち、再三クロスを供給、ゴールを脅かす。8分、レオ セアラが相手のバックパスをカットしてドリブルで持ち込み、最初のチャンスを作ると、その後も柴山やセアラが良い形でフィニッシュまでつなげる。すると、34分に前半最大の決定機。前述の3人で右サイドを崩すと、最後はフェルナンデスのクロスにセアラがヘディングで合わせたが、わずかにクロスバーを越えた。勢い良く試合に入った前半だが、30分過ぎからは川崎のプレスにパスが引っかかるシーンも続き、劣勢の時間帯も招く。それでも、試合前日に小菊昭雄監督、毎熊が口を揃えた「ゴールに迫る回数と質を上げていく」ことを前半は実践。あとはゴールだけ、と言える素晴らしい内容で折り返した。




ただし、後半は立ち上がりから川崎が攻勢を強める形で試合は推移。セレッソは特に左サイド、古巣戦に臨んだ登里の背後を狙われる。前半ほどボール保持から敵陣に進むことが難しくなったセレッソだが、こうした時間帯でも慌てないことが、今季の強さの一つ。落ち着いて川崎の攻撃を跳ね返し、少しずつ攻撃のリズムを取り戻していくと、70分、待望の先制に成功する。直前に川崎の攻撃を受け、家長が登里をはがす形で縦に進入してきたが、ここでカバーに入ったのが舩木。ファウルすることなく、冷静かつクリーンにボールを奪取。ここから登里、鳥海晃司、毎熊とパスをつなぐと、毎熊が判断良く前のフェルナンデスにパスを付ける。ここから攻撃が一気にスピードアップ。フェルナンデスがドリブルで相手DFを3人引き付けて左サイドのカピシャーバへパスを送ると、余裕を持って受けたカピシャーバが狙い澄ましてファーの空間へクロス。ここに飛び込んできたのがレオ セアラ。豪快なヘディングを叩き込み、歓喜の雄叫びをあげた。




エースの3試合連続ゴールで優位に立ったセレッソは、直後にヴィトール ブエノ、山田寛人を投入して2点目を狙いにいく。その2人にセアラを加えて中央を割りかけるシーンも作ったが、ラスト15分は選手を入れ替えてきた川崎の反撃を受ける展開に。それでも、難しいクロスやミドルシュートもGKキム ジンヒョンが全てキャッチ。終盤は前節に続きジャスティン ハブナーを投入して5-4-1で締めて勝利。試合後、小菊監督は、「課題もまだまだありますが、自分たちで支配したり、意図的に運んだり、攻撃的で強いセレッソに一歩ずつ成長していると感じました」と選手たちを評価した。


今節の結果、セレッソは2020年の第3節以来となる首位浮上を果たした。もっとも、監督、選手の誰もが、ここからであることは理解している。「順位表の一番上にセレッソ大阪の名前が刻まれていることは幸せ」と指揮官も話した一方で、「ここで満足せず、課題とも向き合いながら、全員でやっていく」ことを力強く誓った。また、プロ入りから川崎で15シーズンを過ごした登里にとって、初の古巣戦となる今節は特別な一戦だった。「(試合前は)感慨深い気持ちにもなりましたが、アップの時、セレッソのサポーターが自分の応援歌を歌ってくれた時に、腹を括って挑むことができました。本当に心強かった」とセレッソサポーターに感謝の言葉を述べた。試合後は、川崎の鬼木達監督や川崎サポーターの前でも挨拶。「川崎での経験が正しい道を歩めていたと実感した。それをもっともっとセレッソに還元して、優勝というチームの目標に向かってやっていきたい」と決意を新たにした。

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