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Match Preview

  • 4/3 柏戦
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前への矢印が強い柏レイソルに対し、前節の課題も生かしつつ、敵地に乗り込み4連勝を目指す

前節の湘南ベルマーレ戦から中3日、セレッソ大阪は柏レイソルのホームに乗り込み、4連勝を目指して明治安田J1リーグ第6節に挑む。明治安田J1リーグ全体としても今季初の連戦となる。

今節へ向けた準備期間は短かった中、選手たちは疲労回復に重きを置き、準備を重ねた。その中で、試合前日にはミーティングで戦術面も確認。「直近の2戦から学びながら、明日に向けても準備してきました」(ヴィトール ブエノ)と、“対レイソル”の部分でも共有を図った。前節の湘南戦では、前半は相手の連動したプレスに対し、ボールを前に運ぶことに苦労した。今節の柏も強度の高いプレスが特長なだけに、セレッソとしても足元と背後、ショートパスとロングパスの使い分けは重要になる。前節の課題として出た、「相手の矢印を見て」(小菊昭雄監督)プレーすることが、早速、生かされる試合になるかも知れない。また、前々節のサガン鳥栖戦も含め、前半の厳しい時間帯で失点せずに耐えたことで、後半に流れを持ってくることができた。現在の好調の要因について指揮官は、「今はどのような攻守で時間を共有するのか、どうゲームをコントロールするのか、そのあたりを強固に共有できていること」を挙げるが、今節も90分の中で必ず訪れる我慢の時間帯をいかにしのげるかもポイントになる。その上で、自分たちの流れで訪れた決定機を確実に仕留め、試合を優位に進めていきたい。



ここまで開幕5戦負けなしとスタートダッシュに成功したクラブ設立30周年イヤーだが、シーズンはまだ始まったばかり。今週の柏、アルビレックス新潟と続くアウェイの連戦をどう乗り切るか。シーズン序盤の一つの山場となる。「キャンプから一人一人をリスペクトし合いながら、いい競争をしながら、いいグループになっている」と指揮官も手応えを覗かせるが、タイ、宮崎のキャンプからチーム全体で取り組んできた、「誰が出ても戦えるチーム力」を今こそ発揮したい。前々節はブエノと柴山昌也、前節は北野颯太、2試合連続で途中出場の選手がゴールも決めている。「『次は俺だぞ』と高いモチベーションでたくさんの選手が取り組んでくれている」と小菊監督もチームの様子を伝えるが、今節も先発11人だけではなく、ベンチ入り7選手も含めたチーム全体のパワーを相手にぶつけたい。柏の強固な守備に対し、前節に続きセットプレーを有効活用することも重要だ。



前節、加入後初スタメンを飾り、先制アシストで勝利に貢献したブエノは、「チーム全体としてもコミュニケーションは取れているので、それをピッチで発揮できれば、もっと強いチームになっていく」と今後へ向けた手応えも話した。毎回1点を争う競った展開になることが多いアウェイでの柏戦だが、ここをしっかり乗り越えて、「成長スピードを上げていく」(小菊監督)敵地での大きな1勝を目指す。

試合前日コメント

小菊 昭雄監督



Q:今季初の連戦だが、前節から中3日での取り組みについて
「2日間は心身の回復、リフレッシュを図って、今日はミーティングと少し戦術確認をして、コンディション調整をしたという流れです」

Q:今節の柏レイソルも、前節の湘南ベルマーレと同様、攻守に前への矢印が強いチームだが、前節の収穫や課題を生かせそうですか?
「そうですね。柏もアグレッシブな守備からのカウンターに長けているチームです。私たちは、その強い矢印をどう回避していくか。そこは今日のミーティングでも全員で共有しました。ここ数試合、しっかり耐える時間帯と、相手の嫌がることを徹底する時間帯と、自分たちでしっかりボールを握って相手を動かす時間帯と、色んな時間帯を全員で共有できていることが今の連勝につながっていると思うので、明日も全員でゲームプランを共有して、入り方から注意して、自分たちでゲームを進めていくことが大事になると思います」

Q:前々節は柴山選手、前節は北野選手と、続々と選手たちもアピールしているが、今節へ向けて18人の争いも活性化されている?
「キャンプから、日々競争ということで、高い意識で全員が取り組んでくれています。クオリティの高い競争をしてくれています。その中で、ブエノ、シバ(柴山)、(北野)颯太。チャンスを得た選手たちが結果を残してくれることは非常に嬉しいこと。『次は俺だぞ』と高いモチベーションでたくさんの選手が取り組んでくれています。明日もニューヒーローが生まれることを期待しています」

Q:特に北野選手は、昨年はケガで苦しい思いもしたと思うが、そこを乗り越えた今季の取り組みや成長について
「颯太はユースから順調にプロ契約して、ルヴァンカップでもニューヒーロー賞をもらったり、リーグ戦にも早いタイミングで関わったり、順調に来た選手だと思います。その中で、昨年はケガで長期離脱して、彼自身も辛かったと思います。ただし、コーチ時代、私もたくさんの若手を見てきましたが、悔しい思い、挫折、そういう時間は大切で、それを乗り越えた選手がまた一段と心身ともに成長し、サッカー選手としても伸びていきます。そういう選手をたくさん見てきました。彼にとっては辛い時期だったと思いますが、これからの明るい未来につながる大切な時間を過ごせたのではないかと思います。早速、復帰戦であのような素晴らしいゴールを決めるあたり、彼の明るい将来を示すゴールだったと思います。引き続き、満足せずにチームの中心となれるように、そして将来の日本代表を引っ張れるような選手に成長して欲しいと思います」

Q:ここまで開幕から5戦負けなしと結果が出ている一番の要因は、どこにあると考えますか?
「いくつかあると思うのですが、一番は、攻守にやるべきサッカーを共有できていることだと思います。先ほども触れましたが、時間帯によって、試合の流れや波があるスポーツですが、今はどのような攻守で時間を共有するのか、どうゲームをコントロールするのか、そのあたりを強固に共有できていることが勝てている要因だと思います。もう一つは、キャンプから一人一人をリスペクトし合いながら、いい競争をしながら、いいグループになっていると感じています。そういうチームの絆の深さが、粘り強さや助け合うメンタリティにもつながっていると思います」

Q:昨季との違いは、どのあたりに感じられますか?
「昨年も色んな選手のカラーがあり、いい時期もあり、苦しい時期もありました。その全てを経験した昨年から居る選手たちが、チームを引っ張ってくれています。それが大きな特徴です。もう一つは、新加入の選手がそれぞれの良さをプラスαで与えてくれて、チーム力がぐんとアップしました。そこも今年の大きな特徴だと思います。その両輪で成長していますし、ますます成長していけるチームだと思います。明日も結果を出して、その成長スピードを上げていけたらと思います」

ヴィトール ブエノ選手



Q:前節のチーム、自身のパフォーマンスについて
「前半は相手も分析してきて難しい展開になったと思います。ただ、ハーフタイムでも話をして、後半は自分たちも相手を分析して、自分たちのスタイルを見せることができました。相手のことも尊重した上で、最終的に僕たちが上回ったことで、結果が付いてきたのだと思います」

Q:前節の湘南もそうですが、今節の柏もプレスの強度は高い。そうしたJリーグの守備に関して、ピッチではどのように感じていますか?
 「もちろん1試合1試合、違いますが、直近の2戦から学びながら、明日に向けても準備してきました。自分たちはやるべきことをやって、そこに相手も分析して対策してきます。その中で相手がプレスを強くかけてきたとしても、自分たちが準備してきたことを出せば、打開できると思います」



Q:中盤を形成している奥埜選手との連係について
「オク(奥埜)ともコミュニケーションは取れています。(田中)駿汰もそうですが、攻撃も守備もできる選手です。中盤だけではなく、チーム全体がつながっていかないといけません。徐々にコンビネーションは高まっていると思います。チーム全体としてもコミュニケーションは取れているので、それをピッチで発揮できれば、もっと強いチームになっていくと思います」

Q:4連勝を目指す今節へ意気込みをお願いします。
「勝ちたいです。タイトルを目指している以上、アウェイの試合でも勝っていかないといけません。難しい相手でも勝って、タイトルへ向けて進んでいきたいです」

試合情報

2024明治安田J1リーグ 第6節 vs.柏レイソル 19:00キックオフ @三協フロンテア柏スタジアム

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